こんな症状は、メンテナンスのサインです。
建物の劣化具合いは、ご自分で確認することができます。以下のような症状が現われましたら、建物本体やその価値を長持ちさせるための、点検整備の時期です。
-
雨漏り
天井や壁に僅かでもシミができて居たら危険信号です。早めの発見で色々な対応ができます。 -
苔・雑草
屋上のドレイン(排水)周りや、目地部分に雑草があれば、その根が防水層を突き破っているかもしれません。 -
ひび割れ
屋上のパラペット笠木(防水用の低い壁の天端)のひび割れは、雨水の浸入を許し、漏水の原因となります。 -
モルタルの破損
屋上パラペットにコンクリートやモルタルの破片がある場合は、内部鉄筋の腐食が進行している可能性があります。 -
塗膜の劣化
防水層のひび割れや防水基材の露出等は黄色信号。塗膜防水はトップコートが退色すると、劣化が早まります。 -
水が溜まる
排水口(ルーフドレイン)周りに水溜りはできていませんか。水はけが悪いため、防水層が傷みやすくなります。 -
防水シートの劣化
立上部や排水口周りに、防水シートの浮き、皺はありませんか。シートが劣化し、穴開き、破れが発生してきます。 -
目地の劣化
屋上の目地の盛上り、エフロレッセンスの流出(白華:はっか現象)は発生していませんか。
メンテナンスは、10〜15年毎が目安です。
防水層の耐用年数は、仕様や工法、断熱材の有無、保護材の有無、屋上の使用頻度等、様々な要因により大きく異なります。気になる症状がありましたら、ご遠慮なくご相談ください。
種別 | 工法 | 標準耐用年数 |
---|---|---|
アスファルト | アスファルト防水保護工法 | 17年 |
アスファルト防水露出工法 | 13年 | |
塗膜 | 塗膜防水 | 10年 |
シート | ゴムシート防水 | 13年 |
塩ビシート防水 | 13年 |