オートグラウトホール

既存のグラウトホールの沈下板ロッドにワイヤーを設置したものであり、計測箱の中の示度(ワイヤー長)を計測することで底版下の空洞量を計測するものです。また、堤防機能低下の一因である樋門下部空洞量をいつでも把握できる「オートグラウトホール」は、堤防の安定に貢献し、臨機応変性、機能性、コストパフォーマンスともに優れた地盤変位量計測器です。

樋門・水門の空洞量自動計測調査孔 (NETIS登録番号QS090010-V)

オートグラウトホールの用途

  • 空洞量の調査孔

    底版下地盤の空洞の発生を観測します。

  • グラウト注入孔

    底版下地盤に空洞が発生した場合、グラウトにより空洞を充填します。

オートグラウトホールの特長

  • 1. 噴出物の抑制機能

    課題であった地下水の噴き出しや堆積土砂・内水の影響を受けずに沈下量を計測することが可能になります。

  • 2. 幅広い計測量

    空洞計測量は樋門タイプで200mmまで、水門タイプで1000mmまで計測可能です。

  • 3. 計測作業の簡便化

    洪水・地震などによる影響の有無の確認を簡易に行う事ができます。

  • 4. ステンレスの耐久性

    部品のほとんどがステンレス製であり耐久性に優れています。

  • 5. 新設・既設どちらにも対応

    新設構造物のほかに既設構造物にも設置ができます。
    ※鉄筋やPC鋼材の配置・地下水位によっては、後付け設置できない場合もあります。

オートグラウトホールの構造


  • ※現場打ち新設・既設樋門(水門)、プレキャスト新設樋門に設置可能です。


  • <注意事項>

    ※構造物底版下部に空洞化が発生し、グラウトホールを利用してグラウト注入した場合、以後オートグラウトホールでの計測はできなくなります。

オートグラウトホールの設置例(水門)

新設での事例(樋門)

      • 計測部

    • 設置状況(モルタル充填前)

    オートグラウトホールの関連製品<空洞ゲージ>

      • 護岸ブロック下の空洞量調査機器

        空洞ゲージ内の「おもり」が護岸ブロック下部に設置された沈下板とワイヤーで連動しており、空洞が発生した際には沈下板が地盤と共に下がり、それに連動した「おもり」が上部に動き空洞量を確認できる。

        共同開発:株式会社建設技術研究所(東北支社)

        宮城県仙台市青葉区本町2-15-1 ルナール仙台
        〒980-0014
        Tel.022-261-6861

      オートグラウトホール:資料

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